【マイクラMod紹介】軽量化Modでどの程度メモリ削減出来るか、計測してみました!

2025/01/18

マイクラMod環境下で軽量化が必要な(個人的な)理由

この項はあくまでも執筆者個人の事情です。
**そんなことより早く軽量化Modの紹介して!**という方は、読み飛ばしていただいて結構です

現在遊んでいるPCについて

さて、2025年10月でWindows10のサポートが終了するわけですが、よわよわITエンジニアたる筆者のプライベートPCは、いまだにWindows10。
少し古いPCのため、CPU世代やマザーボード機能の面で正規のWindows11アップグレード要件は満たしていないのですが、そこはなんとでもしようがあることは業務を通して知っております。

しかし、それでもアップグレードに二の足を踏んでいる事情がありました。

そう、マイクラMod環境のことです。

3Dゲームの中でも軽いといわれているマイクラ。
筆者の(発売当初はイケイケだった)まあまあなスペック(下表参照)であれば、バニラ環境は全く問題なくサクサクです。
Windows11にアップグレードしてOSの負荷が増えたところで、全く問題ないことは目に見えています。

今回軽量化に用いたPC環境

パーツ スペック
CPU Intel Core i5-4590 3.30GHz
RAM DDR3 16GB
ストレージ SSD 512GB
グラフィック NVIDIA Quadro P4001
OS Windows10Pro

現在遊んでいるMod環境について

ですが、現在メインで遊んでいるMod100個越えのMod環境(下表参照)となれば、話は別。
16GBのメモリはカツカツ2、歩き回ると時々引っかかるような感じでカクカク、新しいチャンクを読み込むときは透明な世界を眺めながら十秒以上待機はよくあること。
プレイしながらPCで音楽を流したり、Mod情報をブラウザで検索するのも(マイクラが重いせいで)激遅、運が悪いとマイクラ強制終了なので恐怖でガクガク!!

筆者Mod環境プレイ時のメモリ消費量をタスクマネージャーで確認。16GB中13GBは特別重い場面ではない、平常運転レベル

こんな状態では、OSの負荷を増やす余地なんてありません。
画像の通り、これ以上メモリ消費量なんて増やせるわけがない。

現在遊んでいるMod環境の概要

マイクラバージョン 1.19.2 JavaEdition
使用しているマイクラランチャー 公式
使用しているJava マイクラデフォルト(17.0.8)
Modローダー forge 43.4.0
利用Mod数 軽量化前で114個

(重さ的な意味で)主要なMod

Mod名 雑な概要
Create 回転力が動力の工業Mod。システム的にもアニメーション的にもきっと重い
The Aether 天国追加Mod。違うディメンションなので行かない限り関係ない気もするが、行った先はそれなりに重い。このModのアドオンを追加しているので、通常よりさらに重いはず。こういったディメンション追加Modは、そのディメンション用にかなりのブロックやアイテム・mob等を追加していることが多い。ほかにもいくつかこの手のModを追加している
TofuCraft 豆腐なディメンションや作物等を追加。意外と多要素なので、オーバーワールドでもこっそり重くしてそう。
MCA Reborn 村人が人間っぽい外見になり、交流できたり結婚したりできるようになる。村にシステムをゴリゴリ追加するからきっと重い
Atmospheric 主にジャングル系や砂漠系のバイオームを追加。植物や作物・構造物やポーション効果、また既存のバニラバイオームも修正が入る。こういったバイオーム追加・改変Modを入れているので、このワールドで散歩するときの新しいチャンク生成は結構重い
Heat and Climate 気候に関してのシステム他諸々を追加する。ありとあらゆる場所に気温・湿度といった情報と計算処理が入るであろうからきっと重い。工業要素や魔法要素といった部分でもシステム改変があるので、そういう意味でもきっと重い。
Every Compat 他のModから木材を検知して、自動的に不足している木材加工品(柵とかチェストとか)を追加するMod。木材加工品(家具とか)を追加する有名どころのModいくつかのアイテムも自動で連動して「導入した全Modの追加木材であのModの机とかが追加!」といった具合。上記のとおりバイオーム追加やディメンション追加のModたちがあり、またこれとかこれとか連動対象の木材加工先となるModも豊富に追加してあるので、このModで自動的に追加されるアイテムは数百にも上るだろう。メモリーをたくさん食って重いはず

だから、軽くしたいのです。

マイクラModを諦めるか、Windows11を諦めるか。

というわけにもいかないので、メモリ消費量を削減するべく、適切な軽量化Modを見つけてきました。

使用Modと計測方法について

Mod導入の結果、メモリ削減に成功しました!
ここからは、軽量化Mod導入前後でのメモリ消費量を比較することで、軽量化の威力をお伝えできたらと思います。

メモリ削減に使用したMod

今回は、Minecraft Japan Wiki軽量化ページを参考に、軽量化に役立つModを試行錯誤。

その中でもメモリ削減効果が目に見えたのが、ModernFixFerriteCoreになります。
ModernFixの説明文にある通り、この二つのModは一緒に導入することを推奨されています。3
なので、上記のMod環境に対してこの2点のMod導入前後でのメモリ消費量の違いをお見せします。

メモリ使用量計測方法

どの程度の効果があったかをお伝えするため、軽量化前後を比較出来るよう、同じ場面でのメモリ消費量をいくつか並べてみました。
メモリ消費量計測には、Windows標準機能のタスクマネージャーを使用しています。4 タスクマネージャーのパフォーマンスタブを使用するため、表示されているメモリ使用量にはマイクラだけでなく、OSやその他の常駐ソフト、またユーザー側が感知できない何かしらのバックグラウンド処理が含まれていることは予めご了承ください。

筆者環境では、Windowsを起動してサインインし、タスクマネージャーを開いただけの状態で、おおよそ3.0GB~3.3GB程度のメモリを常時、消費しています。5
その起動してタスクマネージャーを開いただけのままMinecraftLauncherを起動して、上記Mod環境のプロファイルを選択した状態でプレイボタンをクリックしてゲームを起動する状態で、各場面のメモリ消費量を計測しています。

マイクラランチャーのプレイボタン

また、タイトル画面が表示されるまでの経過秒数も一部画像に表記しています。
この秒数計測は、MinecraftLauncherのプレイボタンをクリックした瞬間からゲームタイトルのロゴや各ボタンが表示されるまでを、手動でタイマー計測を行っています。

軽量化前後でのメモリ消費量計測結果

起動してからゲームタイトルにたどり着くまで

起動開始後40秒ごろ

起動開始後40秒ごろでは、軽量化前後どちらも、まだゲームウィンドウはローディング画面すら表示できていません。
この後ローディング画面が表示されるまでは軽量化後のほうが早いため、上記画像時点で軽量化後のほうがメモリ消費量が多いのは、【軽量化後のほうが起動が完了するまでが早いから】かもしれませんね。

起動開始後75秒ごろ

この頃にはどちらもローディング画面が表示されるようになります。
中央下にある進捗バーの進み具合は軽量化後のほうが速く、にもかかわらず画像の通りメモリ消費量も軽量化後のほうが抑えられています。

起動完了後のタイトル画面

タイトル画面到着時のメモリ消費量で、2.6GBも差が出ています。
しかも、起動までにかかる時間も46秒差!
ここまで起動時間に差があると、メモリや時間を計測してなくても軽量化出来ているのが感覚で分かります。

実際にゲームを開始するまで

ワールドロード中

ここは、ロード開始してからの時間計測を失念していたため、メモリ消費量もあくまでも参考までにと考えてください。
それを差し置いても4.7GB差は劇的です。

ロード完了後

同じModで遊んでいる人でなければ、スクリーンショットの画像がマイクラのパチモンだと思われるのではないかというほどの違和感だと思います(笑)
それはさておき、メモリ差4.4GBです。
軽量化前のタスクマネージャーのメモリ使用量の折れ線グラフを見ても、カツカツっぷりがよく伝わる画像だと思います。
軽量化前は、この工業化でごちゃごちゃしているエリアを歩くとよくカクついてたんですが、軽量化後はそんなこともありません。

マイクラF3ボタンでのメモリ計測と、マイクラプログラム実体であるJDKが消費しているメモリ計測

拠点の同じ部屋で、別方法でもメモリ消費量を計測してみました。
上記画像上部はマイクラF3キーでのメモリ計測結果。
おそらくこれはクライアント側としてのメモリ使用量だと思うのですが、3.2GB程度差が出ています。

画像下部は、タスクマネージャーでマイクラを走らせているプログラムであるOpenJDKのメモリ使用量です。
数字が小さく読みづらいですが、おおよそ4.6~7GB程度差が出ています。
プレイしている体感でも変な引っ掛かりやラグも激減しているし...

圧倒的じゃないか、メモリ削減効果は!

結論

今回はメモリ削減に特化してマイクラを軽量化してみました。
筆者環境メモリ16GBに対して消費量4.6~7GBというのは、メモリ全体の30%未満程度になります。

ここまで軽くできるなら、筆者環境もWindows11に更新しても、何とか今のMod環境で遊んでいけそうだとホッとしました。


  1. ゲーム向けのグラボじゃないことは分かってますよ?たまたま縁があって手に入ったから使ってるだけですよ?
  2. それでも足らずにページングファイルまで使いだすことも時々あります。
  3. ModernFixの説明文内のFerriteCoreを推奨している文をChromeで日本語訳するとなかなか辛口で、思わず噴いてしまいました。
  4. Windows11やWindows10だと、タスクバーのスタートボタンを右クリック→タスクマネージャーから起動し、パフォーマンスタブに切り替えると、PC全体でのリアルタイムなメモリ使用量などを確認することができます。
  5. 完全に余談ですが、Windows11のシステム要件でのメモリは4GBです。前世代のWindows10で常時3GB消費ということは、このシステム要件のメモリ値は【OSだけならちゃんと動く!】レベルだという気がしてきます。

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著者:みなも 駆け出しエンジニアが、マイクラなどゲームのこと・プログラムなどの技術のことなどをゆるっと発信していきます。

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