MOD TRANSLATOR αテスト版の制限事項について

2024/04/30

MOD TRANSLATORロゴ

はじめに

当サイトで公開中のMOD TRANSLATORは、Minecraft JAVA Edition ver 1.13 以降対応のForege用Modを翻訳する、PC用ツールです。
この記事では、αテスト版での機能制限について説明します。

ブラウザ体験版はこちらから正規のブラウザ版利用方法はこちらから確認可能です。

操作方法については、こちらの説明をご覧ください。

α版制限事項

当アプリは開発途中の試験運用中であるため、優先順位をある程度設けて開発を進めています。
そのため、あえて後回しにしている内容をここに明記します。
こちらに明記した機能制限については、鋭意開発中としか答えようがありません。 そのため、あらかじめ当記事に記載がある限りこれらの内容についての問い合わせには返答しません。
ご了承の上、アップデートをお待ちください。

また、これらの機能を実装したり、不具合への対応のため急に当アプリが利用できなくなることがあるかもしれません。
現状、その旨をアプリから通知する手段が実装されていないため、利用できない状況になった際の情報につきましては、ダウンロードページにて告知します。

1. 当面、Webブラウザ版のみの公開といたします。

開発には当初、PC用マルチプラットフォームでデスクトップアプリが開発できるElectronを用いておりました。

しかし、インストーラーがWebサイトホスティングサービスの一ファイルあたりのアップロードサイズに収まらず、やむを得なくGoogleドライブからダウンロードする様式にしました。
しかし、そちらでもサイズが大きいことに由来するセキュリティ警告が出てしまったため、利用しようとするユーザーに不安感を与えてしまいます。
また、ダウンロードしたインストーラーも(Windowsの仕様上、高額なライセンスを取得しない限りは)インストーラー起動時に強いセキュリティ警告が表示されてしまいます。

そのため、デスクトップアプリとしての公開から、Webブラウザでの利用を行うWebアプリ形式に作り直し、こちらをメインに開発を進めます。
デスクトップアプリとしての公開は当面凍結しますので、ご了承ください。

2. 翻訳元言語は英語(en_us)、翻訳先言語は日本語(ja_jp)に限定します。

製作者みなもは日本語以外、堪能ではありません。
公開したてで様々なエラー報告を受ける中、翻訳しながら多言語からの問い合わせに対応することが困難と予想されます。
また、比較的単純作業ではあるようですが、Minecraft用言語コードとGoogle用言語コードの対応関係の調査なども、それなりに手がかかることが予想されています。

そのため、ある程度の安定動作が見込めるようになるまで、英語(en_us)から日本語(ja_jp)への翻訳のみの対応とし、その他の機能・不具合改善に注力いたします。
画面上では、翻訳元言語の選択肢には(選択したModファイルに含まれていれば)英語以外も表示されますが、翻訳に対応しているのは現在、英語のみです。

将来的には、MinecraftにもGoogle翻訳にも対応している言語は全て、翻訳対象としていきたいと考えています。

3. 画面案内文言語は日本語に限定します。

前項目と同じ理由にて、画面の案内文は日本語のみとします。
せっかく翻訳機能を扱っているアプリですから、将来的には画面表記も多言語対応のアプリとしたいとは考えています。1
お待ちください。

4. ForgeMod内部の、JSON形式言語ファイル限定の対応といたします。

Minecraft は ver 1.13以降で、内部の多言語対応の言語ファイルにJSONを用いるようになりました。
それに合わせたのかForgeMod でも多くのModが、内部でのJSON形式言語ファイル切り替えにより、多言語対応を行っているようです。 このアプリでは現在、このMinecraft ver 1.13以降のForgeModで多く採用されている、JSON形式の言語ファイル翻訳を行うよう動作させています。

しかし、Fabricなど、他のModローダーの仕組みはまだ調査していませんので、動作対象外といたします。
Forge限定である理由は単純で、そもそも製作者がForgeModプレイヤーだからです。
普段遊んでいる環境やModファイルを、そのまま検証用に流用しているのです。

もしForge対応以外のMod翻訳が成功したとしても、それは標準的なForgeModと同様の構造だったからということになります。
それがたまたまなのか、そもそもForgeMod以外も同様の構造なのか、まだ調査していないのです。
もし、Fabric等のModの翻訳を試してくださり成功した場合は、Mod名やバージョンといっしょに当記事コメントなどで報告してくれると、製作者が喜びます。

また、ForgeModでもたまに、JSON形式言語ファイルに依存しない文字表示がされている部分があるようです。
言語ファイルを活用していない部分については、現状翻訳手段が見当たらないため未対応です。

将来的には他のModローダーへの対応や、1.12以前の.langファイルによる言語ファイル仕様にも対応したいと考えています。
また、Modファイルを改変しない手法として翻訳結果を利用したリソースパック作成・編集機能なども加えていきたいと考えています。
これらは根本的な機能のアップデートであるため、α・β版を抜けた正式リリース後のメジャーバージョンアップ対応と考えています。

5. 翻訳APIの動作が検証段階です。仕様変更や一時中断があり得ます。

当アプリでは、Google翻訳の機能をGoogle AppsscriptのAPIから呼び出してModファイル内容を翻訳しています。
ブラウザ体験版は、製作者みなもの開発用Googleアカウントに存在する翻訳用APIに、アプリご利用の皆さんがアプリに登録したGoogleアカウントの権限でアクセスして、翻訳された文を取得する仕組みです。

現在アプリ説明にて【標準的な仕様では、24時間の間に約5000回まで翻訳可能です】と記載しています。
この24時間5000回というのは、一つのGoogleアカウントでAppsScript翻訳APIを利用できる回数制限として、Googleが発表している仕様に記載されております。
製作者で検証した結果、厳密に5000回かは怪しいのですが、別アカウントの利用回数は他のアカウントの利用回数に関係がなさそうであると考えられています。

いろいろ不明点はあるのですが、一番危惧しているのは、複数のGoogleアカウントからとはいえ、単一のAPIに複数の同時アクセスがあるとどうなるかが、検証できていないことです。
個人で開発している状態での初公開となるため、【どの程度の同時アクセスに耐えられるのか】や【同時アクセスが多すぎる場合どうなるのか】といった情報がない状態です。

そのためWebブラウザ版を正式利用するためには、利用される方のGoogleアカウント内に翻訳APIを動作させるスクリプトを設定する必要があります。
そうすることで、ブラウザ版として正規のAPIを作成・利用する状態でのアクセスをする場合、ユーザー様自身のAPIキーを他者に知らせない限りユーザー様毎に24時間5000回翻訳の枠が持てる状態となります。

そういったケースへの検証段階のため、アルファ版としての公開であることにご理解いただいたうえで、当アプリをご利用ください。

6. そのうち、広告が挿入される予定です

現在のところ、当アプリは無償開発されています。
これは、二重の意味で無償です。

まず、出費がありません。 とはいえ、開発用PCやインターネット回線代・電気代はもちろんかかっているのですが、それ以外の開発環境・フレームワークやライブラリ、画像素材やアプリやヘルプを公開するサイト維持などに費用は掛かっていません。
翻訳APIにつきましても、完全無償でAPI公開が可能なGoogleAppsScriptを利用しております。
お陰様で、予測不能なクラウド利用費用請求(バズると額が跳ね上がります)を心配することなく公開できます。2

もう一つの無償の意味は、現在製作者にリターンがないことです。
もちろん、開発者としての知見・経験を得るという無形の財産を得てはいます。(無償で学んでいるともいえます)
それ以外は無報酬で、一個人が拙い技術で手間暇時間をかけて開発しています。
利用される方に料金を請求することもなく、出資してくれる依頼者やパトロンがいるわけでもありません。

とはいえ、いつまでも趣味とボランティアを兼ねているような活動に終始するわけにもいかない事情があります。
そのためせめてものリターンとして、用意が整い次第、当アプリの画面には広告が挿入される予定です。
広告挿入部分は当サイト側からの配信データ部分となるため、デスクトップアプリ版でもWebアプリ版でも、広告準備が整い次第、自動的に利用時に表示されるようになる予定です。
予め了解していただいた上でご利用ください。

7. エラー行報告機能・翻訳処理中断ボタンの未実装

メニューバーにあるエラー行報告ボタンおよび翻訳処理ダイアログの中止ボタンですが、ボタンクリック時の動作についてまともな実装を行っていません。

最後に

以上が、MOD TRANSLATORαテスト版での制限事項説明となります。
ご理解いただいた上でのご利用と、将来のアップデートにご期待をいただけると幸いです。


  1. 製作者自身は日本語以外まともに扱えない人間です。
    そのため、日本語以外の対応は機械翻訳頼みとなるでしょう。
  2. 一日の利用回数制限や同時アクセスへの危惧は、無償開発の裏返しといえます。
    無償で可能なAppsScriptの仕様範囲内での動作を行うアプリとして開発しているからです。
    これらの制限や心配のない(もしくは制限や心配の少ない)翻訳APIを用いた公開となると、調べた限りは利用回数やデータ通信料に応じた出費を、サービス提供者(当アプリの場合制作者です)が行うこととなります。
    上記のようなクラウド利用費用請求に備えるため、相応のサブスクリプション料金をいただくサービスとしての公開もありあえたわけです。
    様々な理由でそれを製作者が嫌がった結果、このような仕様となっております。

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著者:みなも 駆け出しエンジニアが、マイクラなどゲームのこと・プログラムなどの技術のことなどをゆるっと発信していきます。